「大切なのはお金じゃない!!」という人の本音
「大切なのはお金じゃない!!」などと得意げに主張する人がいます。
ただし、そう主張する人たちはお金に不自由してない人か聖人君子のふりをしている人だけです。 普通の人にとって、お金はやっぱり大切です。 それも圧倒的に……。
お金がなければ幸せについて考えられない
ある程度のお金がなければあらゆる不自由を強いられることになるし、理不尽な目にあっても逃げられません。 お金がなければ、選択肢がほとんど持てないのが現実です。
したがって、幸せになりたいと願うなら……いや、不幸になりたくないのなら、まず最優先すべきことはお金を稼ぐことです。 お金以外の幸せを考えるのは、後回しで十分でしょう。 ある程度のお金があって初めて、別の幸せについて考える余裕が生まれるのです。
「お金じゃない」と言える人って、実は「生活には不自由しない程度の安定感がある」場合が多いのです。例えば、月々の家賃や光熱費、そして食費に不安を感じることがない人たちは、自然と「お金よりも大事なものがある」と感じやすいもの。そんな人は、日常の安定があるからこそ、余裕を持って他の価値観を見つけられるのかもしれません。
ストレスだらけで幸せと言えるのか?
お金がなくても〇〇があれば幸せ……というのは、美しく聞こえますが大抵負け犬の遠吠えです。
もちろん、中には本当にそういう人もいるでしょうけれど、様々な金融機関から督促の電話が入り、いつもお金のことばかり考えながら暮らしていて、本当に幸せを感じられるでしょうか?
お金がなければ、そんなストレスだらけの生活から解放されません。
多くの人が本当に言いたいのは、「お金に振り回されたくない」ということ。
朝から晩まで仕事に追われ、給料日まで生活が精一杯。そんな生活から解放されたい。お金のために人生を犠牲にしたくない。そう思っている人、意外と多いんです。
本当はお金のことが気になってしょうがない人たち
また、「お金がなくても〜」という人も、きっと「お金があって〇〇もあればもっと幸せ……」なはずです。 そもそも「私は〇〇があれば幸せ」と言えば良いものを、わざわざ「お金がなくても〜」などと頭に付ける時点で、お金に対する強い執着が感じられます。 本当にお金がなくても気にしていないのであれば、頭に「お金がなくても〜」なんて付ける必要ないのですから。
つまり、「大切なのはお金じゃない!!お金がなくても私は幸せ」などと言う人は、本当はお金のことが気になってしょうがない人なのです。
その気持ちを振り払うかのように「大切なのはお金じゃない!!」と言っているのです。 それがその人の本音です。
誰にとってもやっぱりお金は大切です。 「大切なのはお金じゃない!!」と言えるのは、ある程度お金のある人だけです。お金がないのにそう言っている人は強がって嘘をついている人です。……これが真実だと思います。
私は「お金は大切だ!!」そう正直に言える人の方が信用できます。
人間よりは金銭の方がはるか頼りになりますよ。頼りにならんのは人の心です。 by尾崎紅葉(小説家)