おまとめローンするなら絶対に押さえておくべき大事なポイント
おまとめローン(一本化)とは?
おまとめローンとは、複数の金融業者から借り入れをしている人が、それらの借り入れを全てまとめて一社に集約することです。
複数の借金を一つにまとめるので「おまとめ」とか「一本化」と言われています。
その目的は、それによって次の2点のメリットが得られるからです。
- 低い金利で借り換えることで返済額を抑えることができる。
- 返済日などゴチャゴチャしていたものがシンプルになって返済計画が立てやすい。
おまとめローン例
この例では、3社から合計180万円借り入れていて、毎月の返済額は55,000円、このまま支払い続けると返済総額は約240万円になる予定でした。
これを金利10%のおまとめローンで借り換えることによって、毎月の返済額は50,000円(5,000円の少なく)、返済総額は約215万円(約25万円少なく)に減らすことができました。
メリット1〜低い金利で借り換えることで支払額を抑える
「おまとめローン」のメリットはなにより支払額が減らせることです。
より金利の低い金融機関に借り替えることで、毎月の返済額やトータルの返済額を抑えます。
通常、キャッシングでは借入額が増えれば金利が下がる傾向にありますから、これを利用して1社に借入を集約することで金利を低く抑えるわけです。
たかが金利数%の違いですが、上記の例でもわかるように返済額が大きく変わります。
メリット2〜シンプルになって返済計画が立てやすい
消費者金融など金融機関からの借入れ件数が増えてくると、どこから幾ら借りているかよくわからなくなってくることがよくあります。
また、「今日はA社、明日はB社」というように返済日も複雑でごちゃごちゃしてきてしまいます。
そんな中で「おまとめローンに借り換え」すれば、返済日も返済相手も1社で済むのでシンプルでわかりやすくなり、返済計画も立てやすいというわけです。
これに関しても侮ってはいけません。借入状況が複雑で管理できていないと返済計画もルーズになりがちで、結局自分自身が損をしてしまうようなことに繋がってしまうものです。
おまとめローンはどこで借りる?
おまとめローンは、「おまとめローン」や「借り換えローン」などの商品名で各金融機関から専用パッケージとして提供されているものと、一般的なローン・キャッシング商品において「借り換え・おまとめも可」として提供されているものがあります。
これらはどちらでも結局は同じことですが、通常のキャッシングなどと違いこうした「おまとめ」専用の商品を打ち出している金融機関は、それだけ「おまとめローン」に力を入れているということは言えるでしょう。
だからといって、審査に通りやすいなどというわけではないでしょうが・・・。
さて、「おまとめローン」を選ぶに当たっては、少しでも低い金利で借りることが何より大事です。現在適用されている金利と同じような金利で借り換えしたのでは、おまとめローンのメリットが半減してしまいます。
借入総額にもよりますが、5%程度これまでより低い金利で借り換えできたらそのメリットは非常に大きいものとなります。
そして、おまとめローンは消費者金融でなく銀行で借りるのが基本です。消費者金融でも「おまとめローン」は提供していますが、その金利は通常15%となっていて、金利面でのメリットが少ないためです。
銀行のカードローンで「おまとめローン」を提供している、もしくは「おまとめ可」となっているものから選ぶようにしていきましょう。
おまとめローンの審査
おまとめローンを申し込むと通常のキャッシングと同じく審査がありますが、おまとめローンは高額になることも多いので、その審査はより厳正に行われると考えておいたほうが良いでしょう。
おまとめローンの審査で重視されるポイントは、なんといっても金融機関から見た信頼性です。つまり、「この人はちゃんと返済してくれる人か?」ということです。
当然ですが、これまでに長期の延滞などの事故情報があると審査は非常に厳しくなりますし、逆に計画的に返済を続けている実績があれば審査には有利です。
収入なども大事なポイントですが、むしろこうした返済実績のほうが審査においては重視されます。
(参考)「審査で重視されるあなたの属性」
消費者金融のおまとめローンには申し込んじゃいけない?
上記に書いた通り、消費者金融のおまとめローンには金利面でのメリットが少ないので、「おまとめローン」に申し込む際の優先順位としては低くなると思いますが、申し込んじゃいけないというわけではありません。
現在18%の金利で借りていれば「18%→15%」となり返済額が減る可能性がありますし、何より銀行よりも審査に通りやすいという期待ができます。
つまり、おまとめローンに申し込むなら、まずは金利の低い銀行に申し込んでみて、審査の結果が悪ければ消費者金融に申し込んでみるというパターンがベストということになります。
おまとめローンにはメリットがありますから、審査が少し厳しいと思っても申し込んでみる価値はあります。手間を惜しまずチャレンジしてみてください。