返済方式について
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返済方式で最低限知っておくべきことは?

普段はあまり意識しないかもしれませんが、キャッシングの詳細には必ず返済方式が記載されていて、「残高スライド元利定額返済方式」や、「定率リボルビング方式」などと書かれています。

これだけ見てもどういう意味かさっぱり分かりませんが、これは「毎月の返済額の計算方法」であり、この返済方式の違いによっては毎月の返済額や返済期間などが変わってくるという、実は侮ってはいけないものです。

この「返済方式」にはそれぞれ特徴があり、メリット・デメリットが存在しますので、もしそれらを理解して自分の返済計画に生かすことができればそれに越したことはないでしょう。

とはいえ、キャッシングする際などにこの「返済方式」まで考えるというのはあまり現実的ではないでしょう。ということで、通常は最低限次の2点だけ押さえておけばいいでしょう。

  • 返済方式とは各回の最低返済額を計算するのに利用するもの。
  • 各社とも借入残高が増えるごとに返済額も増える仕組みを採用している。

各社の返済方式

以下は各社が2015年10月現在採用している返済方式の一覧。驚いたことに一つとして同じものがなく全社名前の違う返済方式を採用しています。

とはいえ、その違いはそれほど大きくなく一部を除いて大体似ています。

ポイントはほとんどの返済方式に「残高スライド」という文字が入っていること。これは、借入残高に応じて返済額が変わる(スライドする)という意味で、「10万円までの借入残高なら毎月3,000円の返済」「30万円から50万円までの借入残高なら毎月1万円の返済」などとあらかじめ決められているものす。
これが現在の返済方式の主流です。

この中で、「残高スライド」の文字がないのは、アコムの「定率リボルビング方式」とレイクの「元利定額リボルビング方式」のみですが、アコムの「定率リボルビング方式」も実質的には「残高スライド」と同じような返済額の推移になっていきます。
借入残高に一定の割合をかけて返済額を算出するので、買入残高と返済額が比例していくからです。

唯一の例外がレイクの「元利定額リボルビング方式」です。
これは借入残高に関係なく一定額を支払っていくというものになり、唯一残高に応じて返済額がスライドしません。

会社名 返済方式
アコム 定率リボルビング方式
プロミス 残高スライド元利定額返済方式
アイフル 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式
レイク 元利定額リボルビング方式、残高スライドリボルビング方式
モビット 借入後残高スライド元利定額返済方式
ノーローン 借入金額スライドリボルビング方式
みずほ銀行カードローン 残高スライド方式
楽天銀行カードローン 残高スライドリボルビング返済方式

返済方式の種類

これ以下は、各返済方式についてもう少し説明していきますので、興味のある方のみご覧ください。

  • 元利定額リボルビング方式
    元金分と利息分を合わせて一定額を毎月支払うもの。
    支払い開始から終了まで毎月の支払額が変わらないのでわかりやすく支払いの計画も立てやすいが、支払い開始当初は元金が減りづらく、返済期間が長引く恐れがある。
    元利定額リボルビング方式イメージ
  • 元金定額リボルビング方式
    毎月、一定額の元金分と利息分を支払うもの。
    元金が確実に減るので比較的早く完済できる。
    返済が進むにつれて毎月の返済額が少なくなる。逆に言うと、返済開始当初に返済額が多くなる。
    元金定額リボルビング方式イメージ
  • 残高スライド方式
    元利定額方式や元金定額方式などと組み合わせて使われるもので、借入残高に応じて段階的に決められた定額を支払う。
    借入残高が20〜30万ならば毎月2万円の支払い、借入残高が10〜20万円ならば毎月1万円といったもの。

定額払いの場合、負債の大小に関わらず返済額が一定(元利定額払いの場合は利息分の変動あり)であるため負債残高が高額になるとなかなか元金が減らず、返済が終了しないという問題がある。 一方で定率方式の場合、前述のように負債残額が小額になっても少ない残額に対する一定割合しか返済できないため元金が減るにつれて返済額が減少し、なかなか返済が終了しない。 残高スライド方式では定額払いと定率払いの長所を組み合わせることで、両者の欠点をカバーしていると言える。

 

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